【視察日.平成20年10月2日(木)〜3日(金)】
安威川ダム対策特別委員会
委員長 中内清孝
視察を終えて

1 調査目的
  安威川ダムもいよいよ、平成22年に付替道路が車作地区まで一定、完成する。
茨木市は、水と緑の資源を活用したダム湖周辺整備計画の基本方針について、大阪府とともに検討中であることでもあり、我々、特別委員会としても調査を続ける必要があると考え、実施した。 今回視察した弥栄ダム(平成2年竣工)は、山口県と広島県の県境を瀬戸内海へと流れる、流路延長59kmの一級河川である小瀬川につくられた重力式コンクリートダムである。 建設目的については、治水、水道水、工業用水、灌漑用水、発電と多目的である。  規模は、安威川ダムの堤高76.5mに対して120m、堤頂長337.5mに対し540m、総貯水容量1,800万立方メートルに対し1億1,200万立方メートルと大規模であるが、当委員会では岩国市、大竹市に比較的近いことから、「ダム湖周辺整備」が相当重要視されてきたのではないかという観点から調査の対象とした。


2 調査内容
  現在、「弥栄ダム水源地域ビジョン」策定を目指し、取り組まれている。   内容は、ダムを活かした水源地域の自立的・持続的な活性化を図り、連携 と交流によるバランスのとれた流域圏の発展を図ることを目的として、ダム 水源地域の自治体(岩国市、和木町、大竹市)、住民等がダム事業者・管理 者(国交省・ダム管理所)と共同で策定主体となり、下流の自治体・住民に参加を呼びかけながら策定する活性化の行動計画で、次のとおりである。
 
 (1)全体経過としては、「ダム周辺地域活性化検討委員会」、続いて「ダム周辺地域活性化計画促進委員会」が発足している。
 
 (2)平成10年10月、環境(くらしの基盤)、産業(くらしの手段)、交流(くらしの広がり)を育むことを目指し、「ダム周辺地域活性化計画」が策定された。農水省(農村総合整備)、国交省(ダム湖活用環境整備)の事業連携を中心として、公共事業の相乗効果を引き出し、地域の活性化を図る目的の計画で、地域、住民参加によって事業が進められた。
 
 (3)平成14年7月、「弥栄ダム周辺地域活性化促進プラン」が策定され、ソフト面で水源地域の活性化について重点を置くこと、ハード・ソフト両面の施策による「弥栄ダム周辺地域活性化計画」の事業推進を図ることの2つの計画で、「弥栄ダム水源地域ビジョン」が構成されることとなる。


3 ダム湖周辺整備内容
   「弥栄ダム周辺地域活性化計画」の1つ、「ハード整備、機能の拡充」として、計画的にこれまでに実施された事業項目及び今後の計画施設は次のとおりである。

 (1)ダムサイト左右岸地区
   @展望広場(サクラ)、A展望台、Bダム資料館、C河川プール、D廃校を利用した宿泊施設

 (2)弥栄ダム大橋(ダム湖中間)左右岸地区
   @パークゴルフ場、A浮き桟橋、Bフィッシングボート、Cレイクプラザやさか、D観覧護岸、Eスポーツ公園(運動広場)、Fなごみ広場、Gテニスコート、Hゲートボール場、I水辺公園など

 (3)弥栄峡(ダム湖上流)地区
   @遊歩道、A親水護岸・広場、B川真珠見広場、Cキャンプ場、Dオートキャンプ場、E昆虫の森、Fホタルの里など

 (4)計画施設
   @遊歩道、公園、駐車場、A展望休憩施設、B展望交流施設、Cラジコン車遊び場(レース場)、Dツツジ園、Eマロンプラザ、F直売所、G貸付農園など

管理業務については、除草も含め、第三セクターである「(株)やさか」に委託されており、ようやく黒字経営に入る段階と聞いた。 水源地域ビジョンの実施に当たっては、人材の育成・発掘の視点から、地域はもちろん、住民参加の人材育成に取り組まなければならないとしている。 以上が、弥栄ダム湖周辺整備事業の内容であるが、手法も含め、今後、安威川ダム周辺整備の取り組みについて、参考としたい。

安威川ダム視察(車作)
弥栄ダム事務所前にて

弥栄ダム事務所であいさつ
弥栄ダム事務所であいさつ

パークゴルフ場
弥栄ダム パークゴルフ場


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