会議名:平成18年 第4回定例会 (第1日 9月 8日)
○21番(中内議員) 山間、また、農村地域には、難問がいろいろ山積をいたしておるわけなんでございまして、イノシシの被害対策、また、市町村設置型の合併浄化槽整備の決定の方向性について、決定後の方向性について、また、山林への不法投棄の対策について、こういったようないろんな問題もあるんですが、きょうは、里山保全と第二名神高速道路についての質疑をさせていただきたいと思います。
 まず、1点目の里山保全について、お尋ねをさせていただきたいわけなんでございますが、先日、私は、車作で開催を毎年されております交流イベントに参加をさせていただきまして、多数の市民が参加されておられ、里山のハイキングや鮎のつかみ取りなど、すばらしい自然環境の中で1日を過ごさせていただいたわけなんでございますが、この身近で緑豊かな里山は、木材や炭などの生産の場だけではなく、ご承知のように、水源涵養や土砂災害、また、地球温暖化防止など、多様な機能を有していることに加え、身近な憩いの場所として、市民にとってかけがえのない財産であると考えております。
 しかし、輸入木材の増加によりまして、価格の下落や林業従事者の高齢化などから、生産意欲が減退しまして手入れがされなくなった森林が、年々、増加をしております。竹林やつるの繁茂が目についてきておりまして、このように、人が立ち入ることができないような森林が、多くの地域で見受けられるわけなんでありますが、人と里山とのかかわりが希薄になりまして、適切な里山の保全が望まれております。
 このような状況の中で、8月15日でしたか、毎日新聞の報道にもございましたが、朝刊でありますが、森林ボランティアの活動のご紹介がございました。ちょっとかいつまんでご報告させていただきますと、お隣の高槻市で、2年前でございますが、取り組まれておるんですが、草木がうっそうと繁る森林の中で、賑やかな笑い声が聞こえるというようなことで、何かなというようなことでありますが、ユニークな独自資格、市民林業士制度がスタートしましたというようなことでご紹介がありまして、高槻市と府森林組合が協力する講座で養成されて、それも半年間の講座を修了した人でありますが、認定証を受けた約40人が、現在、NPOの「高槻森のプラットホーム」を結成されて、月に2回程度、ボランティアで間伐や下草刈りなどの作業に携わっておられるというようなご紹介でありまして、一部は、趣味と実益を、所有者とボランティアの話し合いの中でやっておられるようですが、間伐材で木工品の製作などをして、楽しんでおられると。そういうシステムができつつあってということで紹介がありました。
 このようなボランティアの方々による森林の保全活動が、北摂でも広がりつつあるというような現況でありまして、そこで、お尋ねをしたいんでありますが、現在、森林所有者をはじめ、地域住民やボランティアなどが積極的に参画した里山保全活動が全国的にも行われておると。本市における里山保全の現状をお示ししていただきたいと思います。
 そこで、茨木市内で活動されている森林ボランティアの団体数と、その登録会員数について、また、その活動場所や活動内容について、お伺いをしたいと思います。
 さらに、森林ボランティア団体への本市としての支援状況について、お伺いしたいと思います。
 次に、第二名神高速自動車道についてでございます。この件については、既にヒアリングで、ある程度詰めさせていただきましたが、基本的なことについて、確認をしておきたいなと思います。
 まず、府内と茨木市の区間距離について、また、事業区間に当たる地区は、本市で何地区であるか、具体的にお願いしたいなと。府内で、わかりましたら、お願いもしておきたいなと思います。
 次に、進捗状況について、お尋ねでございます。現在、地元との設計協議に、事業者の西日本高速道路株式会社と茨木市とが、各地区に入られて協議が進められているようでございます。
 改めてお聞きしたいのですが、当初は、6車線で計画をされておりましたが、国土開発幹線自動車道建設会議での、コスト縮減等によりますことがありまして、暫定4車線で供用開始の予定とお聞きしております。変更によって、茨木市内の買収幅員、面積などは、どのようになったのか、お伺いいたします。
 次に、千堤寺地区と安元地区の協議が進んでいないと、私はお聞きしておりますが、第二名神建設により影響を受ける両地区の農地、山林等は、どの程度なのか、お聞かせをいただきたい。
 また、特に、インターチェンジ及びパーキングが予定されております千堤寺地区について、現在の状況と、なぜ、協議が進捗しないのか、どのような問題があるのか、その辺について、お聞きしたいと思います。
 以上、1問目でございます。

○越水市民生活部長 里山保全についてでございますが、森林ボランティアの団体数と、その登録会員数についてでございます。現在、茨木市内には2つの団体がございます。茨木ふるさとの森林つくり隊と、茨木里山を守る会がございまして、茨木ふるさとの森林つくり隊の会員数は65名、茨木里山を守る会の会員数は28名で、合わせて93名が登録されていると聞いております。
 次に、森林ボランティアの活動場所と活動内容についてでありますが、茨木ふるさとの森林つくり隊は、車作地区の40ヘクタール、上音羽地区の3.5ヘクタール並びに清阪地区の2ヘクタールにおきまして、雑木林に繁っている笹や下草刈り、つる切り、また、人工林の除伐及び間伐作業などの活動をされております。特に、安威川左岸の車作地区におきましては、この茨木ふるさとの森林つくり隊と森林所有者、地元自治会及び関係行政機関等から運営組織される車作の森保全協議会を設立し、ボランティア活動の手入れにより、キツネノカミソリの群生地が再生され、美しい里山景観がよみがえってきております。
 一方、茨木里山を守る会は、昨年度、実施いたしました森林サポーター養成講座の卒業生で結成をされた森林ボランティアグループでございまして、千堤寺の自然林の整備などを、おおむね月2回のペースで活動をされております。
 次に、森林ボランティア団体への支援状況についてでございますが、森林の多様な恩恵を受けている社会全体で森林を守るという観点から、現在、森林ボランティア団体に対し、森林管理に必要な資機材などを貸与いたしております。また、市民及び市内在勤者を対象に、平成17年度から開講いたしました森林サポーター養成講座を継続いたしております。本年度は37名の方に受講していただいており、森林に関する基礎知識や森林整備の専門技術を習得していただき、人材育成に努めております。
 さらに多くの市民に森林ボランティア活動への参加を促すため、広報誌やホームページなどで、活動の内容や意義を情報発信いたしております。

○齊藤建設部長 第二名神高速自動車道の地元との問題点等でありますが、まず最初に、大阪府内では、5市1町で、その事業区間は約29キロメートルで、茨木市域は約7キロメートルと聞いております。
 また、市内では、車作ほか8地区を通過する計画となっており、買収幅員は、当初計画どおり6車線幅であります。
 次に、千堤寺地区と安元地区が建設に伴い収用される面積は、千堤寺で、農地、約8万1,000平米、山林、約15万7,000平米、安元で、農地、約1万2,000平米、山林、約1,000平米と聞いております。
 なお、千堤寺地区の現在の状況等でありますが、千堤寺は、インターチェンジ及びパーキングの設置計画があり、地区に与える影響は大きいことから、まちづくりとその緩和策等について勉強会を行ってまいりました。今回、設計協議を申し入れましたところ、千堤寺地区の将来図を、茨木市がコンサルタントに発注し、地元に提示してからでないと設計協議には応じられないとのことで、現在、協議が中断している状況であります。

○21番(中内議員) 一定のご答弁をいただきました。
 里山保全についての件でございますが、茨木市内には、美しい里山を保全するため、93名もの多くの森林ボランティアの方々がおられるということでございますが、着実に活動されているようであります。また、このボランティアの方々の地道な活動を、行政として支援しているようでございますが、まだまだ不十分なように思えます。
 そこで、里山保全について、このような意欲のあるボランティアをはじめとする市民等が、より参画しやすい環境を整え、また、継続的に活動できる環境を整備することが必要であろうかと考えますが、どのような施策を展開していくお考えであるか、お伺いしたいと思います。
 それから、第二名神のことでございます。先ほどもいろいろご答弁をいただきました。集約してみますと、地元の声の中に、茨木市、本市は、事業者はあくまでも西日本高速道路株式会社である───当然でありますが───との立場から、地元の声をあまり聞いてくれないと。何度お願いしても、特に、千堤寺地区の将来計画についてを、コンサルに発注する気なんかはありませんということが、ずっと言われてまいりまして、残念がっておられるんですが、本市の第4次総合計画にも描いておられるように、当地域は、「自然環境や生態系の保全に配慮し、水と緑の地域資源を活かしながら、魅力ある景観を形成し、レクリエーションの拠点として質の高い空間の形成に努めます」と、このように明記されておりますことから、インターチェンジ周辺の具体的な絵を早期に描いてほしいということでありまして、西日本高速道路株式会社、また、大阪府、茨木市とで、早急にまちづくりのことについての、コンサル発注の費用負担も含めました協議を行っていただいて、地元の要望にこたえていただきたいなと、こういうことであります。その要望について、いかがな考えか、お聞きをしたいと思います。
 以上でございます。

○越水市民生活部長 里山保全の施策の展開についてでございますが、森林ボランティアの人材を育成するとともに、市民参加による自主的な里山保全を促進するための活動拠点として、廃校になっております春日丘高校分校校舎を里山センターとして活用できるよう、改修をいたしまして、研修室、会議室、木工作業室、機材倉庫などを整備いたしております。
 さらに、来年度におきましては、トイレや炭焼き窯など、設置をしてまいりたく考えております。
 施設の一定の整備が完了する本年10月から、市民ボランティア、泉原、千堤寺の自治会、森林所有者、大阪府森林組合など、協議会を立ち上げまして、暫定利用を考えており、さらに活発な活動が展開されることを期待いたしております。
 また、この里山センターを中心とした市民参加による森づくりを支援し、良好な里山保全に努めるとともに、市民の身近な憩いの場をはじめとする、多面的な機能が活用されるよう、取り組んでまいりたいと考えております。

○齊藤建設部長 第二名神に伴います地元の要望にどうこたえていくのかということでございますが、第4次茨木市総合計画での千堤寺地区の位置づけは、自然的土地利用区域の緑農ゾーンに位置づけられており、これまで、農業・林業振興地域や近郊緑地保全区域、保安林等の規定により、緑の保全が図られてきましたが、第二名神自動車道が、地区を北東から南西に貫き、茨木北インターチェンジやパーキングの設置が予定されていることから、生活環境への影響に十分留意しつつ、高速道路網との接続を生かした地域づくりについての検討が求められておりますので、他市での先例も参考にしながら、第二名神の事業者である西日本高速道路株式会社及び都市計画道路大岩線の事業者である大阪府に働きかけてまいります。
 また、地元に対しましては、これらの作業と並行して設計協議を進めるよう、要請してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○21番(中内議員) 3問目ということで、それぞれ要望にかえたいのでございますが、名神、ちょっと要望させていただきたいんですが、その前に里山保全のことでございますが、茨木市におきます里山保全については、今後も精力的に取り組んでいただきたいことでありますが、ただ、森林ボランティアの方々に保全していただくというだけではなく、また、やみくもに保全するということだけではなく、行政主導のもと、森林所有者やボランティア、また、地域住民や市民から、広く意見を集約していただきまして、美しい茨木市の里山が後世に残せるように、今後、茨木の将来を見据えた中長期的な、里山に関する総合的、また、具体的な目標を立てていただきまして、市民参加による森づくりを進めていただけるように要望させていただきたい、このように思うわけでございます。
 それから、第二名神のことでございますが、一定のお答えをいただいているわけですが、全く不満足でございますが、地元におきましては、本当に失敗が許されない。千堤寺地区なんか、特に、もうほとんど村全体が様変わりするというようなことでございまして、極端に言えば、一生ものの事業やと。そのように、村としてというのか、集落としては位置づけられておられまして、総合計画にうたわれております、広域的な観光レクリエーションの拠点整備、また、当地区のまちづくりを、コンサルの意見を参考にしてまちづくりをやっていきたいなと、本当に期待をされております。つまり、具体的なまちづくりの方向性を定めるというのか、そのためにも、参考になる、あるいは参考に資する資料を提供してください。提供してほしいとおっしゃっておるんであります。
 そういうことでありまして、特に、インターチェンジやパーキングに絞って申しあげますと、市としても、茨木市でも初めてのパーキングエリアであります。全国的に紹介をする絶好のチャンスであります。名神でも、どこもないです、パーキングエリアは、茨木は。
 そういったことで、地元の農産物いうてもしれてるんですが、それも関係はもちろんするだろうと思いますが、茨木の物産を、この際、紹介なり販売なり、いろいろ取り扱うというのか、取り扱いをしていただけるような、農事組合法人、地元ではいろいろ考えておられるんですが、その運営の規模等もいろいろ、あれやこれやと悩んでおられまして、それもパーキングの中にお願いできるのか、行き来できるパーキングの外にできるのか、させてもらえるのか、そういったような、いろいろ研究はなさっておられての、もう本当に切実な思いでの要望でありまして、茨木市も、そのパーキングを利用しない手はないと。もっと広く、いや、山間部の話やないかというのやなしに、市全体のとらまえ方もしていただきまして、ひとつ、いい案を提供していただけたらと。あくまでも提供ですから、そらまあ、村、いろいろ研究されたらいいと思いますが、材料が何もないんやと、常におっしゃっておられます。
 そういったことで、私も心配をしておりますが、いずれにいたしましても、ほかの地域よりも協議がおくれる、ほかの地域、高槻とか箕面とか、トンネルが多いんですが、議会の、それぞれ特別委員会もつくっていただいたりしながら、どんどん進んでおるようです。
 茨木市は、山林、農村、農地というようなことで、ちょっと影響が少ないというようなことで、今の状況になっているようでございますが、いずれにいたしましても、全体の事業に影響を及ぼすということが、物すごい懸念はされますので、市が主体となって、各事業者、地元関係者との調整を図っていただきまして、進捗がしますように、要望しておきます。
 以上でございます。